ふつう生魚を食べた時の食中毒というと、鮮度が落ちていたり、サルモネラ菌などの食中毒菌がついていた場合が多いのですが、新鮮で、食中毒菌もついていないのに極めて激しい腹痛を起こすことがあるのを知っていますか?
その激しい腹痛、嘔吐の原因は寄生虫のアニサキスです。
アニサキスは白い糸状の寄生虫で、サバやイカなどの刺し身についているのはその幼虫です。
刺し身を多く食べる日本では、毎年数千人が発症しているともいわれています。
症状は、食後6〜9時間後に激しい腹痛や嘔吐が起こります。
アニサキスが原因とわかれば内視鏡で幼虫を取り去ると症状は劇的に収まります。
しかし、幼虫が消化管の壁を食い破ると重症化し、激しく痛みます。
もしも医療機関でアニサキスだと気付かれないと、原因不明のまま激痛に耐え続けなければなりません。
思い当たる場合は医師に生魚を食べたことを伝えたほうがいいと思います。
アニサキスのこわいのは、酢などの調味料でも死なないことです。
森繁久弥さんが名古屋御園座で公演中急に発病し、開腹手術を受けたことは有名ですが、この時の原因はばってら(サバの押し寿司)でした。
さまざまな魚からアニサキスは見つかっていますが、サバやイカが原因の場合が多いです。
激しい嘔吐や腹痛があっても、下痢を起こさないというのも特徴なので、覚えておくといいかもしれません。
ちなみに、加熱するか、−20℃以下で冷凍した魚は幼虫が死ぬので安全です。
生の魚を食べて、激しい腹痛を起こしたら、アニサキスの可能性も疑ってみてください。
そのうち治るだろうと、病院に行かずに放っておくと、大変なことになるかもしれません。
Author:きゃすぱ〜
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